食料自給率が低いと言われる日本。普段消費している商品の中には、海外から輸入しているものが多いはずです。また最終加工は日本では、その原料は海外ということも多くあります。
本日のテーマは、近年特に話題になっている『フェアトレード』。
私はミントティーが大好きなのですが、とても気にいたフェアトレードのハーブティーがあったので、フェアトレードと合わせて紹介したいと思います。
「ミントとジンジャーのハーブティーってどんな飲み物?」
「フェアトレードって何?」
といった感想を持たれる方もいらっしゃるかと思いますので、詳しく紹介したいと思います。
こんな方はぜひ読んでください。
- ハーブティーについて知りたい方
- スッキリ清涼感のある飲み物が好きな方
- フェアトレードについて知りたい方
- SDGsの目標達成について考えている方
Contents
ケニアの商品「ハングオーバーティー」がとても美味しい!

- ミントとジンジャーのハーブティー
- お手頃な価格
- アフリカと日本の架け橋になる会社が輸入し、販売
ミントとジンジャーのハーブティー
商品名「ハングオーバーティー」は、原産国がアフリカのケニアで、原材料に緑茶・ペパーミント・生姜(ジンジャー)が使われています。
口にするとミントのスッキリした香りが口いっぱいに広がり、ジンジャーの後味がいい余韻として残ります。
紅茶のような苦味はないので、そういった味が苦手な人でも飲めるのではないでしょうか。
とても爽やかな気分になりますので、仕事や勉強の合間、ぼーっとしたい時などに飲むと、とてもリラックスします。

お手頃な価格
この「ハングオーバーティー」は、ECサイトやセレクトショップなどで購入することができます。
(たぶん)税込756円で販売しており、25包のティーバックが入っております。
1包約30円ですから、とてもお手頃価格ですよね。
私はたまたま立ち寄ったお店で購入したのですが、サイトから購入するのが簡単そうですね。
あまり在庫はないようですからお早めに。(9/19時点)
商品サイトはこちら。
アフリカと日本の架け橋になる会社が輸入し販売
この「ハングオーバーティー」を輸入している株式会社SKYAH(スカイヤー)のコンセプトは、
「オシャレでユニークで高品質な、アフリカ発のブランドを育てる」
です。
とても失礼ですが、私自身初めて聞いた会社です。
CEOは「原ゆかり」さんという女性の方で、元々は外務省で働いていたそうです。
留学プログラムでガーナに行った際に、幼稚園などを作られたりしたそうです。
その後在ガーナ日本国大使館勤務を経て退職、現在アフリカ諸国と日本を繋ぐために活躍されているそうです。
とてもエネルギッシュで素敵な方ですよね。
かなりハショってしまったので、詳しくは下記のインタビュー記事をご覧ください。
株式会社 今治冠婚葬祭互助会「あいリンク」インタビュー記事
日本からするとアフリカの国々、特に「サハラ以南」と呼ばれるサハラ砂漠より南の地域についてはよく知らないですよね。
アフリカって聞くと、砂漠のイメージがありませんか?
実はサバンナと呼ばれる広大な草原や熱帯雨林などもあります。
しかし一番の驚きは、アフリカ大陸は「アメリカ・ヨーロッパ・中国・インド」を足した面積よりも広いということです。
ご存知でしたか?
普段私たちが見る平面の地図は、「メルカトル図法」で作られており、実際の面積が反映されておりません。
実はアフリカのキャッシュレス化は、日本よりも進んでいるとも言われています。
そんな大地が広く近代化も進んできているアフリカですが、まだまだ貧しい人々がいたり、十分な教育が受けられていない子供がいたり、綺麗な水を飲めない人がいます。
このSKYAHの事業やNGO法人での活動を通じてアフリカの国々に貢献されている原さんの活動は、とても応援したくなりますよね。
フェアトレードとは?SDGsにおける意味とは?

このマークを見たことはありますか?
このマークは「FAIRTRADE(フェアトレード)」の認証マークです。(以下フェアトレードで表記)
こちらについて、SDGsの話も交えながら少し解説していきます。
ちなみに私は普段SDGsの普及を目的としたとある一般社団法人の活動にも参加しておりますので、そこで学んだことが役立てば嬉しいです。
- フェアトレードとは?
- SDGsにおける意味は?
- 私たちにできることは?
フェアトレードとは?
フェアトレードを直訳すると「公正な取引」となります。
公正とはなんでしょうか?
公正という言葉を調べてみると下記のように出てきます。
公平でかたよっていないこと。明白で正しいこと。
Weblio辞書
なんともわかるようでわかりませんね。
フェアトレードジャパンの公式サイトによると、「フェアトレード」について下記の通り説明があります。
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
フェアトレードジャパン公式サイト
例えば私たちが普段食べているバナナ。
品質が全く同じ1本100円のバナナと1本80円のバナナがあったら、どちらを買いますか?
普通80円のものを購入しますよね。(スーパーの距離による!とかややこしいのは、なしです笑)
このように価格が安い方が競争力が強いのは当たり前ですよね。
そのため企業は競争力を高めるために商品価格を抑える場合、原価コストを下げたがります。
もちろん企業は利益の最大化を目指すものですから、競争力を上げるためだけではなく原価を下げようとします。
その最終的なしわ寄せが立場の低い生産者にいき、低賃金で働くことになってしまいます。
特に生産者が生産品を販売する相手が一社しかいない場合には、買い取ってもらえなかったら全てが無駄になってしまうわけですから、立場はより弱くなります。
こういった資本主義の負の側面の影響で地域や国家の間で格差が広がり、特にアフリカでは貧困が蔓延していました。
これは「公正」とは言えませんよね?
この現状を打破するために「適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す」ことを目的としたのがフェアトレードです。
SDGsにおける意味は?
SDGs「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」においては、このフェアトレードの取り組みはとても重要です。
多かれ少なかれ17全ての項目に関係していますが、いくつかピックアップしたいと思います。
目標1. 貧困をなくそう
フェアトレードを実践していくことで、貧しい生産者が豊かになり貧困から脱出できます。
目標2. 飢餓をゼロに
収入が増えることで十分な食事が取れ、飢餓が減ります。
目標8. 働きがいも経済成長も
十分な収入が得られることで働きがいが出ますし、児童労働などが減ります。
やる気が出れば生産効率が上がったり、大人の労働人口が増えて経済成長につながっていくでしょう。
目標12. つくる責任つかう責任
生産者と消費者が繋がっていくことで、持続的な取引が行われますが、これは生産者側だけの努力ではどうにもなりません。
消費者側も持続可能な未来に対して、責任を持って行動していくことが大事です。
目標16. 平和と公正をすべての人に
公正な取引は、文字通り公正をもたらします。
公正さが全ての人に行き渡れば、自ずと平和が実現されるのではないでしょうか。
目標17. パートナーシップで目標を達成しよう
生産者・消費者・企業・国その他みんなが手を取り合って選択を変えることで、SDGsの目標が達成されます。
私たちにできることは?
私たちにも生活がありますから、無理してフェアトレードの製品を購入する必要はありません。
それは持続可能な行動ではないからです。
ただできるところから、生産者やその家族の生活のことを考えて、選択を変えていくことが大事になります。
普段の生活の中でフェアトレード認証のマークのある商品を見つけ、さらのお金に余裕があれば、ぜひその商品を購入してみてはいかがでしょうか。
もちらん気に入ったらまた購入したらいいし、気に入らなかったら別の商品を購入すればいいのです。
「そんな回りくどいことなんかしないで、先進国から資金を援助すればいいのではないか」というとそれは違います。
公正な取引を通じて、今は貧しい国も自分たち自身の力で豊かさを手に入れていくことが大事になります。
そうしないと、先進国からの援助に依存するという構図は変わらないからです。
そのためにも私たち自身が持続可能な選択と行動をして、この活動に貢献をしていくことが大事だなと思います。
余談:ガーナについて
先日「サスティナブル・ライフ」という本を読みました。
今日ご紹介した原さんと同じく、ガーナと日本の架け橋となって事業をされている「大山知春」さんという方の本です。
この本を読んでガーナに暮らす方々のリアルが知れましたし、ガーナ人の考え方にとても感銘を受けました。
印象的だったのが、「なぜあなたは子供を産まないのか」とガーナ人の女性に問われ、「なぜ産まなければいけないのか」と聞き返した際に、
「あなたはこの世に生まれて幸せでしょ?それはあなたの母があなたを産んだから。だからその幸せを繋いでいくのよ。」という言葉です。(原文と大きく違ったらすみません。)
なんか妙に納得してしまったんですよね。
もちろん産む、産まないの選択は人それぞれですし、経済的な理由や体のことで産みたくても産めない場合もあります。
ですからこうあるべきと言うつもりは一切ないです。
が、先ほどのガーナ人の女性の言葉はシンプルに私の心に響きました。
日本にいると普段のストレスや将来への不安であれこれ考え過ぎて、気が滅入りそうになる時があります。
そんな悩みから解放される気分になり、もっとシンプルに生きようと思いました。
シンプルライフはSDGsの達成への貢献になりますし、自身のQOL(人生の質)の向上にもつながります。
私もいずれガーナに行ってみようと思います。
Kindle Unlimitedなら無料で読めますので、ぜひ読んでみてください。
参考になれば嬉しいです。
それでは今日もよい一日を。