- 充電池のメリット・デメリットを知りたい
- コスパ悪そうだけど、充電池を選ぶ意味はあるのか?
- 充電池の方が環境に良さそうだけど、どのブランドがいいのか知りたい
確かに短期的なコスパは良くないけど、充電池を選ぶ意味は十分あるよ!
詳しく解説するね!
たまにしか使用しない乾電池。乾電池と充電池どちらを買うべきか。コスパのことや環境のことを考えて迷ってしまいますよね。
私は学生で一人暮らしを始める時に、母親に(なぜか!)充電池を持たされて以来、18年以上愛用し続けています。
今回の記事では、充電池のメリット・デメリット、そしてオススメの充電池をわかりやすく解説します。この記事を読むことで、充電池を選ぶ意味を理解できたり、地球に優しいライフスタイルに変えていけます。
ぜひ充電池を使用する優しいライフスタイルの参考にしてください。
※この記事でいう充電池は、単三・単四などの乾電池型充電池を指しています。
充電池のデメリット
まず初めに充電池のデメリットを解説します。
デメリット1.短期的にはコスパは良くない
充電池は繰り返し使用できるため、コスパ良く感じますが、実際のところ一部のヘビーユーザー以外は、短期的なコスパは良くありません。なぜなら現在は安い乾電池が大量に出回っているからです。
乾電池の一年間の費用
例えばAmazonで単三アルカリ電池を検索してみます。

なんと20本が755円で販売されています。一本約38円です。

東芝の単三アルカリ乾電池でも、20本で780円です。一本39円です。
近年は単三電池を使うことも少ないでしょうから、一度に使用している単三電池を4本として、2ヶ月くらい使用してから、新しいものに変えるとします。(PC用のワイアレスマウスで2本(妻と私)、モバイルシェーバーで2本を使っていました。)
すると1年間で24本使用することになりますから、38円×24本で年間912円になりますね。
充電池の費用
次に充電池です。パナソニックの充電器+充電池4本セットは3,227円で販売しています。(充電池だけあってもダメですから、充電器付きを選ぶ必要があります。)

充電池は買い替える必要がないため、充電池にかかる費用を乾電池の一年間の費用で割ります。そうすると何年で乾電池の費用が充電池の費用を上回るかを確認です。
3227円÷912円=3.5年です。つまり3.5年以上経てば、充電池を買った方がよかったとなるわけです。
※充電のための電気代は微々たるものだと思いますので、試算に入れていません。
毎日ゲームボーイで乾電池を使用していた時代や電池消費の激しいものを使用している方ならまだしも、現代において多くの人は単三電池などを使う機会は減っています。
長期で見たらコスパは良いですが、短期的にみたらコスパは良くないと言わざるを得ません。
ちなみにパナソニックのスタンダードモデルの「エネループ」は、なんと600回繰り返し使用できるそうです。2ヶ月毎に充電すると仮定すると、約100年使えます。日本人の平均寿命を軽く超えていますね。
デメリット2.充電に時間がかかる
すぐに使用できる乾電池と違い、充電池の電池がなくなると充電しなければいけません。
パナソニックの「エネループ」の場合、充電にかかる時間は約3.5時間です。
使用しない時に充電しておけば問題はありませんが、充電を忘れたまま使いきってしまうと、充電が完了するまで待たなければいけません。
以前私も外出先で使っていた際に充電が切れてしまい、コンビニで高い乾電池を買いました…。
デメリット3.電池自体の利用場面が減っている
これは充電池だけではなく乾電池にも言えることですが、コスパという点に影響するためデメリットに挙げています。
最近の電化製品は、リチウムイオン電池内蔵でコンセントやUSBで充電できるものが主流です。そのため、10年以上前に比べて、単三電池や単四電池の出番は減っています。
高いものを買っても使用しないのであれば、意味がありません。ここ一年以内に電池を買った記憶がないという方もいるのではないでしょうか?
充電池を選ぶメリット
コスパが悪いんだったら乾電池にしようかな…
ちょっと待って!充電池のメリットを知ってから考えよう。

続いて充電池を選ぶメリットを解説します。
メリット1.社会的意義がある「大量消費によるゴミの削減」
先ほど3.5年間でとんとんという試算をしましたが、あなたが今から3.5年間で廃棄する乾電池の本数はなんと
84本です。
充電池の場合に廃棄する本数は、
0本です。
もちろん充電池も最終的には廃棄されますが、その際に廃棄するのはたったの4本だけです。
では一年間に日本全体で廃棄される乾電池の総量は、どのくらいでしょうか?(充電池を除く)
2012年と少し古いデータにはなってしまいますが、環境省が所管となり、福岡大学 重松氏による信頼できる研究データがありました。
国内総生産量 | 輸出量 | 輸入量 | 国内消費量 | |
アルカリ電池 | 8.7億個 | 0.6億個 | 9億個 | 17.1億個(5万t) |
出典)平成25年度 環境研究総合推進費補助金 研究事業総合研究報告書
主要なアルカリ乾電池のみを記載しましたが、マンガン乾電池なども含めると6万t超です。
東京タワーが約4千tなので、なんと
東京タワー15本分
になります。
こう考えるとものすごい量の乾電池が廃棄されていることがわかります。
なお今回調べてわかったことですが、昔の乾電池には環境にとても有害な水銀が使われていましたが、1992年以降、乾電池に使用される水銀はゼロになっているそうです。企業の努力の賜物ですね。
通常の乾電池の材質は、マンガンや亜鉛でできているため、リサイクルを行っても経済的なメリットが小さく、いいリサイクル方法が確立されていないそうです。
そのため、単純な環境負荷は低くリサイクルのコストが合わないため、埋め立て処理されているそうです。
東京タワー15本分の電池が毎年埋め立てられているとは...。
リサイクルもされない大量消費が続くと、環境破壊は深刻化していきます。行動するのに、今ならまだ間に合うはずです。
毎年こんなにたくさん廃棄されていたんだ…
メリット2.アウトドアや災害時の電源として活用できる
先ほどデメリットの一つとして、利用場面が減っている挙げましたが、災害の場面では電力供給が止まる恐れがあるため、電池はまだまだ必需品です。
またキャンプなどのアウトドアを行う方は、乾電池式のLEDランタンや扇風機などで使用することが多いでしょう。
注意点として、電池からスマートフォンに電力供給などをする際には、電池式のモバイルバッテリーが必要になります。災害への備えとして準備しておきましょう。
災害時の備えとして用意しておくといいね
充電池の種類と特徴
充電池にもいろいろな種類があるみたい。違いは何なの?
一般的に販売されている充電池の種類は2つ、違いを説明するね!
ニッケル・水素電池
ニッケルと水素化合物を使用した充電池です。
長所は、
- ニッケル・カドミウム充電池よりも大容量。
- カドミウムを含まないため、環境負荷が小さい。
- リチウムイオン二次電池よりも爆発の危険性が低い。
短所は、
- 加熱時や過放電時に引火性の水素ガスを発生する。そのため完全に密閉される場所では使用は禁止(例:水中ライトなど)
- ニッケル・カドミウム充電池に比べて効果。
デメリットにある密閉された場所での使用は、通常使用ではあまりない状況と思いますので、気にするほどではありません。
ニッケル・カドミウム電池(通称ニッカド電池・ニカド電池)
ニッケルとカドミウムを使用した通称ニッカド充電池です。※ニッカド電池は旧三洋電機の登録商標です。
長所は、
- 使い始めから放電終了直前まで放電が安定している。
- -20℃でも使用可能。
- 自己放電が少ない。
短所は、
- 有害なカドミウムを使用しているため、廃棄する際は自治体などに回収してもらう必要がある。
- ニッケル・水素電池よりも充電容量が少ない。
有害なカドミウムを使用するため、現在主なメーカーでは取り扱っていません。
環境に優しいニッケル水素充電池を選ぼう!
ちなみにリチウムイオン電池の名前をよく聞くと思いますが、乾電池には不向きなためあまり流通しておりません。理由は、製造コストが高いことと、爆発の危険性が乾電池では十分に排除できないことです。
オススメの充電池はパナソニックの「eneloop(エネループ)」

様々なメーカーから充電池が販売されていますが、抜き出ているのはパナソニックブランドの「eneloop(エネループ)」です。旧三洋電機時代から、世界トップの技術で電池分野を牽引していました。私が使用しているのもエネループです。
エネループは他社の電池と比較して、自己放電(自然に放電されること)が少ない、過放電(電池残量が0%になっても放電しようとすること)に強いといった強みがあります。また充電された状態で購入できるので、すぐに使い始めることが可能です。
日常使いにはエネループ スタンダードモデル
エネループ スタンダードモデルはニッケル水素の充電池です。2000mAhで600回繰り返し使うことができます。
充電器を持っていない方は、充電器のセットを合わせて購入することがオススメです。
単三形充電池4本+充電器はこちらです。
単四タイプはこちらです。リモコンや自転車のライトなどで、まだまだ需要があります。
単四形充電池4本+充電器はこちらです。
単三型と充電器は同じものが使用できますので、すでにお持ちの方は単四電池だけの商品もあります。
単四形充電池4本はこちらです。
普段使いならスタンダードモデルがオススメ
仕事用にはエネループ プロハイエンドモデル
エネループ プロハイエンドモデルもニッケル水素の充電池です。2500mAhで150回繰り返しで使用できます。
こちらは高出力が必要なお仕事用の機器、ストロボのカメラやライトなどに適しています。
単三形充電池4本+充電器はこちらです。
単四形4本+充電器はこちらです。
お仕事で使う方は頻繁に充電するでしょうから、コスパ良し!
エネループの最安値はAmazon!
今回「スタンダードモデル 単三形4本充電器セット付き」のエネループ(製品番号:K-KJ83MCC40)の価格を「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」で確認しました。
結論、「Amazon」での購入が最安値です。(Amazonはプライム会員でない場合にも、Amazonが発送元で購入金額が税込2,000円を超える場合には送料無料です。エネループは両方クリアしています。)
※各プラットフォームのポイントについては考慮から外しております。
- Amazon:税込合計2,740円(送料無料)
- 楽天市場:税込合計2,830円(送料込み)
- Yahoo!ショッピング:税込合計2,830円(送料込み)



充電池を使い、エコなライフスタイルを
今回は充電池を使用するメリット・デメリットを紹介しました。
- 大量のゴミを減らす
- 長い目で見れば経済的
- 家から電池の在庫がなくなる
充電池にはこのようなメリットがあります。大量生産・大量消費社会に別れを告げて、あなたもエコなライフスタイルに変えていきませんか。