「大量生産、大量消費」が当たり前だった2000年代。今地球環境が悲鳴をあげていて、この「大量生産、大量消費」のライフスタイルを見直すことが迫られています。
本日のテーマは、ラベルレスのペットボトルです。
今回はこんな方に向けて記事を書いています。
- ラベルレスのペットボトルを試してみようかと考えている人
- 環境に優しい暮らしを考えている方
Contents
なぜラベルレスのペットボトルを選ぶのか
- 環境に優しい
- ゴミ出し・リサイクルの際の手間が省ける
- ちょっとだけ安い
環境に優しい
アサヒ飲料社は、ペットボトルをラベルレスにすることで、ラベルに使用する樹脂量を約90%削減したそうです。
マーケティングやデザインの観点から考えると、ラベルは販売数にもつながる重要な要素だと思います。
ラベルがなかったら何の商品かわからないかもしれませんからね。
ただ既にブランディングが確立された商品の場合、特にネット通販で購入する場合には、ラベルは重要ではないかもしれません。
そのためこの取り組みを利用することは、社会的意義を持つ消費活動なのでぜひオススメです。
ペットボトルに関する企業の取り組みについてまとまっているサイトがありましたので、紹介させていただきます。
こちら→一般社団法人全国清涼飲料連合会
こちらのサイトに掲載されている企業以外にも、多くの企業がそれぞれ環境に配慮した生産活動に取り組んでいますので、興味がある方は企業のWebサイトなどで、CSR(企業の社会的責任)のページを確認してみてください。
ゴミ出し・リサイクルの際の手間が省ける
多くの自治体において、ペットボトルのゴミ出し手順を確認してみると
①キャップを外す
②ラベルをはがす(ラベルは可燃ゴミ)
③中をすすいで潰す
とこのようなガイドラインになっています。
ちゃんと守っている方にとっては、ラベルをはがすという工程が減るだけでも嬉しいですよね。
当ブログでも推奨している無駄を省くことは、こういった小さい行動の積み重ねが大事になってきます。
ちょっとだけ安い
私は普段炭酸水を飲んでいるのですが、Amazonなどでケースでまとめて購入をしております。
ブランドには特にこだわりはなく、いろんなメーカーの炭酸水を飲んでいるところですが、最近購入したのはコカコーラ社のブランド「カナダドライ」の炭酸水です。
ラベルありの場合1本あたり61円
ラベルなしの場合1本あたり59円
その差はなんと、
2円!!
微々たる差...
ですが塵も積もれば山となると言うように、普段からの小さな差の積み重ねが大事になりますから、こういったところも意識するといいかもしれませんね。
ちなみにラベルレスのペットボトルを使っている人って、エコの意識が高い感じがして「クール」だなって思うのは私だけでしょうか?

問題点や課題はあるのか?
もしも、「全てのペットボトルをラベルレスに」という法律や条例ができてしまったとしたら、どんな問題が考えられるでしょうか。
ユーザーがネット通販や自動販売機で商品を購入する際は、商品を認識して購入するため不便なことはあまりないでしょう。
ですがコンビニやスーパーで購入する際に誤って購入してしまう、新商品を見逃してしまうといったデメリットは考えられますね。
では、生産者がネット通販用とコンビニ用で2種類作ればいいのでしょうか。
私もメーカーに勤めていたのでわかるのですが、少しの違いでも生産ラインを別にする必要があったり、工程が増えたり、設備投資が必要になったり、中々簡単にできることではありません。
そしてそういった対応をする場合、それは生産コストの増加→商品価格の上昇につながります。
大量生産が可能な大手飲料メーカーならまだしも、事業規模が小さいメーカーなどにとっては、とても対応ができるものではありません。
そのため全てをラベルレスにはできないことが現状だと思います。
無名ブランド・マイナーブランドにとっては、ラベルは貴重なアピールポイントにもなりますからね。
ラベルレスは良い取り組みですが、ラベル付きのペットボトル商品を販売しているメーカーは、必ずしもCSRを果たしていない会社ではないということは、消費者としてわかっておいた方がいいかもしれませんね。
「つくる責任 つかう責任」を意識しよう
とはいえ、ラベルレスなど環境への配慮をした商品が普及していく流れは今後も変わらないでしょうし、消費者もエコな商品の購入を意識した行動が大切になってきます。
全世界の共通目標であるSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のひとつに、「つくる責任 つかう責任」(目標12)があります。
生産・販売側だけに責任を押し付けるのではなく、消費者側も責任をもって選択をしていくことが大切です。
「ラベルレス」で検索してみると、水や炭酸水、お茶、コーラ、コーヒー、スポーツドリンクなどのカテゴリーの有名ブランドがヒットします。
例えばオレンジジュースや某炭酸ジュースは見受けられません。
やはりブランディングが確立していて販売量が多いものに限られるようですね。
企業も努力をしているが、全てを実現することはまだまだ困難といったところでしょうか。
今後テクノロジーの発達で「スマホをかざしたら商品のラベルなどが画面に表示される」「ARグラスで商品の詳細がわかる」といったことは可能になるかもしれませんね。
ス◯ウターみたいで楽しみですね笑
それでは今日もよい一日を。